【千葉市中央区】パミール屋根の表層剥離をシルキーG2でカバー｜耐久性と防水性を高めた改修

2025年10月6日2025年10月9日

今回ご依頼いただいた千葉市中央区のお住まいは、

築17年を迎えた戸建住宅の屋根に、ニチハ製スレート「パミール」が使われていました。
経年劣化により、表層の剥がれや破損が進行し、屋根材の落下や雨漏りリスクが高まっている状態でした。

「パミール」は構造的な問題から塗装での延命が難しく、再劣化を招く可能性が高いため、

今回は カバー工法 を採用。ガルバリウム鋼板屋根材「シルキーG2」で重ね葺き工事を行いました。

千葉市中央区の屋根カバー工事【基本情報】

Before

After

施工内容	屋根カバー工事、足場仮設工事
使用材料	屋根材：福泉工業シルキーG2　色 / ブラック
施工期間	4日　※足場除く
工事費用	1,200,000円（税別）　※足場費別途

パミール屋根材とは？

「パミール」とは、1996～2008年頃にニチハ株式会社から販売されていたノンアスベスト屋根材で、

当時は全国の戸建住宅で広く普及しました。

＜特徴＞

見た目は一般的なセメント系スレート屋根
軽量で施工性が高い
健康面に配慮したノンアスベスト製品

＜劣化トラブル＞

表面が層状にはがれる「層状剥離」
反りや浮きによる雨仕舞不良
欠けや割れ、破片落下の危険性
表面が脆弱なため塗装では改善できない

しかし現在では深刻な耐久性の問題が確認されており、上記のような症状が多発しています。

＜推奨される対策＞

パミール屋根の改修には「カバー工法」または「葺き替え」が最適とされています。

使用建材の特徴～シルキーG2～

シルキーG2（福泉工業） はガルバリウム鋼板を採用した屋根材で、

高い耐久性
優れた防水性
軽量で住宅に負担が少ない
断熱材一体型で遮熱・断熱効果が高い

といった特長を持ち、既存屋根の上に施工するカバー工法に適しています。

千葉市中央区の屋根カバー工事【屋根カバー工事の流れ】

施工前　築17年の屋根に複数の劣化を確認

表層の層状剥離（ミルフィーユ状のはがれ）、欠け・割れ、破片の落下リスク、雨仕舞の不良

STEP1.　足場設置・養生

屋根周囲に足場を組み、飛散防止ネットで外壁や周辺を保護。

STEP2.　既存付属部材の撤去

棟板金や雪止め金具を解体・撤去。

STEP3.　防水シート施工

改質アスファルトルーフィングを全面に貼り、防水性を確保。

STEP4.　本体屋根材（シルキーG2）の施工

屋根材裏面の発泡ウレタン断熱材を加工し、立ち上げ処理を行って防水性を強化。

STEP5.　樹脂製垂木の設置

棟部の貫板には耐久性の高い「樹脂製垂木」を使用。腐食リスクを解消。

STEP6.　棟板金・換気棟・雨押さえ施工

棟や壁際に役物を取り付け、シーリングや防水処理を徹底。

完成

劣化の激しいパミール屋根を撤去せず、

カバー工法により シルキーG2（ガルバリウム鋼板仕様） で仕上げました。
新しい屋根は美観・耐久性・防水性能が大幅に向上し、

長期的に安心して暮らせる住まいへと生まれ変わりました。

担当者のコメント

株式会社みすず　綿谷康伸

この度は弊社にご依頼いただき誠にありがとうございました。

パミール屋根は表面的な補修では劣化が再発する可能性が高く、
今回は根本的な解決策として
シルキーG2によるカバー工法をご提案しました。

施工にあたっては谷部や壁際の雨仕舞処理を特に注意し、
風雨や安全管理にも十分配慮しました。

今後も定期点検やアフターメンテナンスを通じて、
安心してお住まいいただけるようサポートしてまいります。